« 米国におけるANIMEファンの、今(その4) | トップページ | ANIMEでは世界の一掃と新秩序を目論む悪役がよくでてきますが »

2008年4月12日 (土)

米国におけるANIMEファンの、今(その5)

第一部の最終回です。AskJohnの翻訳は次回から再開します。

回から続く

注意!ここから先はアダルトアニメ鑑賞会の見聞記です!!
↓↓↓

23:00~25:00 Ultimate Hentai
※会場もこの時間帯になるとさすがに人の数も減り、特に親子連れや子供がいなくなって若い男女のみとなり、微妙にアナーキーで隠微な熱気が充満してくる。そのような時間帯に入って登場するのが日本のポルノアニメ(北米では一般にHentai Animeと呼ばれている)。スクリーニングの部屋(1日中アニメを流している部屋)ではおもむろにHentai Animeの上映が始まり、またそのようなアニメを肴に盛り上がろうというパネルも開始される。筆者が潜入したのはそのようなパネルの内の一つ。

※内容が内容だけに、入場には写真付きIDの提示が必要。この辺りは(Hentaiグッズを購入するときと同様に)実に厳しい。ただ面白いのは、日本であれば男だらけとなるであろうこのようなイベントでも、こちらでは男女入り混じって騒ぐということ。カップルでの参加もざら。入場を待って列になって並んでいる間も、「ここはHentaiの列よ!」と叫ぶ声が男女問わず入り乱れ、「ここは何の列?」と女性参加者に聞かれることもしばしばだった。そしてそのたびに「Hentaiです」と答える羽目になるためかなりシュールな状況(笑)。

●開始直後から盛り上がりまくり。パネリストには男性と女性が半々。参加者にも女性は半分くらいいた。パネリストがハイテンションに下ネタを連発し、その度に会場が大いに沸く。パネリストが胸ポケットからペ●スを型取ったゴム製のハリボテを取り出しては沸き、「牛乳」「penis」「dick」「purple headed warrior」という言葉が出ては笑う。とにかく欲望の開放っぷりが凄まじい。「君たち、興奮して脱いでチ●コ見せないように。あ、僕が見たくないという意味じゃなくて、僕はむしろ見たいけど、ここではだめ。」とか、とにかく直接的。

●このパネルの中心は「ゲーム」(もちろんエロ)。最初のゲームは、入口で参加者に1枚ずつ渡されたチケットの番号をパネリストが6つほど読み上げ、その番号の書いてあるチケットを持っている人を前に出し、彼らにそれぞれ過激な形をしたバイブ(dildo)を渡し、それを使えば女性がいかに気持ち良くなれるかについて、機能を説明するというもの。呼ばれた人たちは中世のバイブ商人で、そのバイブを買ってもらうために女王陛下にプレゼンする、という設定。もうむちゃくちゃ。筆者は(幸運にも)番号を呼ばれなかったが、呼ばれた人たちの中にはもちろん女性もいて、淡々と(ノリノリで?)前に出て行った。

●呼ばれた人たちがプレゼンの内容を考えている間、エロアニメのAMVが流れる。引用作品が多岐にわたっていたため判別がつかなかったが、「ドラゴンライダー」と「下級生」はあったような気がする。

●時間が来て、各々がプレゼン。まずバイブの過激な形に会場が湧き上がり、続いてプレゼンターの過激な説明にさらに噴き上がる。スラングが多くてほとんど意味を把握できなかったが、「stimulate(刺激する)」といった不穏な単語は辛うじて聞き取れた(笑)。

●どの説明が一番良かったかを、会場の拍手の大きさで決める。グランプリには彼自身がプレゼンしたバイブと、さらに怪しげなプレゼントが進呈された。さらに、「これは会場のみんなへプレゼントだ!」と言ってパネリストがコンドームを宙にばらまいた。

●さらに次のゲームが始まるところで、耐え切れなくなった筆者は尻尾を巻いて退散いたしました…

<所感>
●日本のポルノアニメは90年代の「うろつき童子」以来、不道徳なものとして北米では常に批判にさらされてきた、と勉強していたのだが、この盛り上がりはどうしたことか(笑)。表ではあんなに批判してるくせに、裏ではしっかりちゃっかり楽しんでるじゃねえか!と驚き、かつ呆れた次第。

●呆れるどころの騒ぎではない。日頃よほどキリスト教的道徳律に抑圧されているのか、そのタガが外れたときの熱狂、その生々しく直接的な欲望の開放っぷりは半端ではない。おそらく自分も含めた平均的日本人は全くついていけないレベル。いわゆる「ドン引き」というやつ(笑)。北米におけるタテマエとホンネの激しすぎるギャップを見てしまった気がする。

●これはもやはいかなる意味においても「日本」ではない。確かにネタやきっかけになっているのは日本のポルノアニメだが、楽しみ方の文脈は全く別のところから来ている。

(後記 二日目、三日目のレポートを追加しました。)

|

« 米国におけるANIMEファンの、今(その4) | トップページ | ANIMEでは世界の一掃と新秩序を目論む悪役がよくでてきますが »

コメント

1get

投稿: | 2008年4月12日 (土) 07時01分

締めがこれですかいwwwww
でもレポートとしての価値は意外と高い気がするw

投稿: | 2008年4月12日 (土) 07時05分

>「ここは何の列?」と女性参加者に聞かれることもしばしばだった。そしてそのたびに「Hentaiです」と答える

列の説明とカミングアウトで一石二鳥w

投稿: | 2008年4月12日 (土) 07時25分

>北米におけるタテマエとホンネの激しすぎるギャップを見てしまった気がする。

なるほど。勉強になりました。

投稿: | 2008年4月12日 (土) 07時26分

最後のはAnimeとかHentaiとか関係ないようなw
ただのクレイジーな乱痴気騒ぎというか・・・

でも日本もアキバがおかしくなってるしあんま人のことは言えないか・・・

投稿: @ | 2008年4月12日 (土) 07時27分

筆者のドン引きっぷりが
ヒシヒシと伝わってくる
いい文章だww

投稿: | 2008年4月12日 (土) 07時51分

筆者さん面白いレポートありがとうございました

投稿: | 2008年4月12日 (土) 08時07分

開放的だな~。
こういうのアッチの人達って男女共に明るくやっちゃうよな。

投稿: | 2008年4月12日 (土) 10時20分

その結果、慎ましくお淑やかな女性に対する憧れが強くなったりするワケだ

投稿: | 2008年4月12日 (土) 10時35分

そうだろうなと思った(`∀´)ノ。
何かガス抜きになってるのかな。無修正ポルノがいっぱいあるのになぜにアニメで…と思いつつ、所詮日本産の二次元創作物だからまあ安心して楽しめるのかもしれないね。
となると、こうしたアニメを本気で非難し撲滅しようとしたり輸入禁止にしようとするような輩って、この会場の人たちから心の底ではものすごく憎まれていそうだ。
「自分たちには必要なものなんだ」とか表だって言えないからね。(って日本もだけど)

投稿: | 2008年4月12日 (土) 11時13分

「Hentaiです」

投稿: | 2008年4月12日 (土) 11時26分

こういった題材のレポートは、自分が知る範囲では過去に無かったです。
これが一般的な事なのか、このイベント独自の事なのかは分からないですが、とても貴重な物だと思いました。

投稿: MAROYAKA | 2008年4月12日 (土) 12時03分

確かに、アメリカのアニメコンベンションのレポートはいくつか見たが、ほとんどエロ関係は見たことがない。他のコンベンションでも、やってそうだけどね。

投稿: | 2008年4月12日 (土) 12時20分

宗教なんていらんのですよとか云々かんぬん。

投稿: | 2008年4月12日 (土) 12時35分

いつだったか、このサイトの米欄であった「向こうの人達はエロをちんこまんこ憚りなく直接話法で楽しむ」みたいなコメントの意味がよくわかるようなレポートでした。会場の雰囲気はアニメやゲーム自体じゃなくてエロトークとエロパフォーマンスを楽しむものみたいですね。アダルト分野でも「カテゴリーとしての触手モノ」とか「体液描写の変遷」とか勝手な定義づけパネル発表でもあるかと思いましたが…流石にそれはないか。

それはともかくレポート報告の方とCCさんおつかれさまでした。

投稿: n | 2008年4月12日 (土) 12時40分

ロボテックの元は日本製だと言わなかったんだから、うろつき童子も米国産と言い張ればよかったのに(笑
何故か日本アニメの象徴として捉えられてたんだよなあ…

レポート面白かったです。
まとめ方も上手くて見習いたい

投稿: | 2008年4月12日 (土) 12時50分

>>こういうのアッチの人達って男女共に明るくやっちゃうよな。


いやだから全然開放されてないんだって、実は

ハリウッド映画やらドラマの影響で勘違いしちゃうけどガイジンが日本のエロビデみて日本を勘違いするのと一緒だぞ

ニューヨークのような都市部ではそれなりに開放的ではあるが、それでもいわゆる一般家庭における規律みたいなもんは非常に厳しい

で、地方なんかほんとに戒律社会もいいとこでスゲー厳しい。もまいらだってアメコミの衰退がキリスト協会やらPTAに押しつぶされたってのは知ってるだろ?

極端な言い方するとその緊張感が性犯罪や麻薬に走らせるんじゃないかと短絡的に解釈してみるぜ

投稿: | 2008年4月12日 (土) 13時44分

> 「ここは何の列?」と女性参加者に聞かれ
> ることもしばしばだった。そしてそのたび
> に「Hentaiです」と答える羽目になる

そういうプレイ好きです。

投稿: - | 2008年4月12日 (土) 14時58分

吹き替えかどうかわからんが
あえぎ声で日本製ってわかるだろw

投稿: | 2008年4月12日 (土) 14時59分

>>投稿 | 2008年4月12日 (土) 13時44分
>一般家庭における規律みたいなもんは非常に厳しい

そういえば、海外アニメファンの「HENTAIアニメをどこに隠すか」みたいなスレで、親に見つかったら殺される!とかいうコメント多かったもんね。

投稿: n | 2008年4月12日 (土) 16時11分

お疲れ様でした。前回までは意味があるのかないのか不明でしたが、今回だけで充分有意義だったな、と。
楽しいレポートありがとうございました。

投稿: | 2008年4月12日 (土) 17時37分

エスキモーが雪の呼び方を何百通りも持っているのと同じで、性に関する規制や法律が多ければ多い程、それぐらい酷い事件がありふれているから必死に規制しなきゃ秩序が守れないって事なんだよね。
決して「法律が多い=意識が高い」ではないって事なんだろう。

投稿: | 2008年4月12日 (土) 18時54分

こういうの聞くとアメリカ人てのは
性的に抑圧されていてその反動がこういう形
で噴出すんじゃないかと
ジョンみたいにいってみるwriceballriceball

投稿: | 2008年4月12日 (土) 19時10分

NYじゃ日本人とタイ人の女はすぐにやらせてくれるみたいなのがあって、セックスあり気で声かけられるみたいな事が、
NY在住者のブログに書いてあったなぁ・・
はたして日本のAVやエロ漫画が世界に氾濫していいものだろうか・・

投稿:   | 2008年4月12日 (土) 20時05分

まさか〆にこう来るとはw
正直読みながらドン引きしたけど、ボーダーライン守って楽しむ分にはこういうのもアリなのかもね。
レポート楽しかったです。乙でした。

投稿: | 2008年4月12日 (土) 20時56分

無意味で低レベルでハイテンションというのは、オタ芸とか様々なイベントでの盛り上がりとか、日本でもたまに見かけることだと思うんだけど。
どうも、筆者はそういった集団行動やコアなファン活動に疎い印象を受けるね。

投稿: | 2008年4月12日 (土) 22時30分

>NYじゃ日本人とタイ人の女はすぐにやらせてくれるみたいなのがあって、セックスあり気で声かけられるみたいな事が、
NY在住者のブログに書いてあったなぁ・・
はたして日本のAVやエロ漫画が世界に氾濫していいものだろうか・・

へー。日本人の女、ね。それぜーんぶ日本人かな。で、どこのブログ?二次元の影響で実際の女を似たように見るバカ野郎がそんなに世界に大勢いるとも思えないけど。どちらにも失礼な話だね。

投稿: | 2008年4月13日 (日) 01時04分

アメリカで「日本の女」という宣伝文句で売春婦を買っても99%朝鮮系が来ます。まぁアメリカ人の99%が朝鮮系と日本人の違いを区別できないから出来る商売だけどね。

投稿: | 2008年4月13日 (日) 01時59分

>●さらに次のゲームが始まるところで、耐え切れなくなった筆者は尻尾を巻いて退散いたしました…

耐え切れなくて、トイレに駆け込んだのかw

投稿: | 2008年4月13日 (日) 03時49分

一文化の伝播の話としては興味深いw
コア層だけが徐々に煮詰まって本家にはない楽しみ方というか独自性が出てきているようだwライト層が絶対的に少ないだけにその層が増えるまではさらに特殊性、閉鎖性が増すだろうな。
将来的には同人製作、販売する層が生まれてくる?それこそタブー多いし、デジタルコピーの氾濫で大変そうだ、まだ市場がないだけに。ただただ消費するだけの層だけだと文化の繁栄はすぐには起こりそうになさそうだし、やはり徐々に衰退への道へ進むような気がするのだがねぇ。

投稿: | 2008年4月13日 (日) 05時20分

日本ではアダルトアニメはめったに表に出ないし話題にならないのに、海外では有名なんだねえ。

投稿: | 2008年4月13日 (日) 07時13分

投稿 | 2008年4月13日 (日) 01時59分

一番有名な被害者は、ニコラス・ケイジだねw

投稿: | 2008年4月13日 (日) 09時18分

ぶっかけも変態も国際語と化してるからな
日本のAVってアジアじゃ大人気
中国人のほうがオレよりAV女優詳しくてビビるわ

投稿:   | 2008年4月13日 (日) 11時38分

海外には漫画形式のイラストでエロを表現するという概念はないのかね?
まあアメコミタッチでエロをやられても萎えそうだが。

投稿: | 2008年4月13日 (日) 11時51分

>「君たち、興奮して脱いでチ●コ見せないように。あ、僕が見たくないという意味じゃなくて、僕はむしろ見たいけど、ここではだめ。」

笑えた。こういうのは日本とはまた違う、あっち独特の良いセンスだなって思った。なんつーか、言ってることは確かに下品だけど、軽く洒落を効かせることによって楽しく聞き流せる。

ジョークの文化とかの違いかな。

投稿: | 2008年4月13日 (日) 11時59分

筆者の引きぶりがいいなwwww

投稿: | 2008年4月13日 (日) 16時32分

これだけ騒いでいれば、アメリカの一般人の中で「アニメ=エロ」という図式が出来上がるのもしょうがない気がしてくる

投稿: | 2008年4月13日 (日) 18時48分

自分探し系日本人がインディアンのプリミティブな文化に
現代文明が失った自由な何かを求めるように、
アメリカ社会に違和感を感じてる白人は日本のHENTAIな文化に
キリスト教世界が失った自由なナニかを猛烈に見出しちゃうんだろうなあ…

投稿: | 2008年4月13日 (日) 21時56分

でも外人はもうちょっと割り切って
アニメを見るべきだとおもうよ
人種差別だエロだ暴力だと、喚き散らす前にね

投稿:   | 2008年4月14日 (月) 00時51分

アニメ見てる害人なんてアホが多いから無理。
賢い奴は自分が日本のアニメに夢中な事が許せないから無理。
害人に期待するだけ無駄

投稿: | 2008年4月14日 (月) 01時09分

投稿 | 2008年4月14日 (月) 01時09分

やっぱ無理かね…
ギアス見て頭に血が上ってファビョる連中だし…
結局日本人だけなのかねぇ、ちゃんと架空の世界を楽しめるのは

投稿: | 2008年4月14日 (月) 01時24分

日本だと[エロゲーは文化だ!芸術だ!エロじゃないんだ!]と言い出すオタクが結構居る気がする.
「アニメは子供向けじゃない!ナルトやワンピースだけじゃないんだ!」っていつも言ってる外人勢が多いことを考えると,向こうでもHentai≠エロ 的な発言が多いのかと思った.

出来れば頑張ってもうちょっと詳しい内容を聞いてきてほしかったなぁ

投稿: | 2008年4月14日 (月) 08時39分

海外ではエロアニメ人気だからな
売り上げ日本より多いんじゃないか

投稿: | 2008年4月14日 (月) 13時25分

投稿 | 2008年4月14日 (月) 13時25分

海外の掲示板見たとき画像がエロ系だらけでワラタ
お前ら文句言うくせにそれしか興味ないだろと…

投稿: | 2008年4月14日 (月) 14時20分

>やっぱ無理かね…
ギアス見て頭に血が上ってファビョる連中だし…

moonlight fantasia読む限りではそうでもない気が…

投稿: | 2008年4月16日 (水) 21時22分

>投稿 | 2008年4月16日 (水) 21時22分

moonlight fantasia読んでた事あるけど
被害者ぶる日本人ずるいみたいなコメ
結構あったきがしたけど…>ギアスのとこ

後はいつもの国関係叩き

投稿: | 2008年4月17日 (木) 00時11分

フラッシュモブとOFF会との違いみたいなもんか

投稿: | 2008年4月20日 (日) 10時16分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/183441/40853775

この記事へのトラックバック一覧です: 米国におけるANIMEファンの、今(その5):

« 米国におけるANIMEファンの、今(その4) | トップページ | ANIMEでは世界の一掃と新秩序を目論む悪役がよくでてきますが »