日本に行ってANIMEの脚本家になりたいのですが
質問
ANIMEやMANGAの絵を手がけるのではなく、脚本の仕事につけたらいいなと考えています。ANIMEの物語構成とかホン作りをぜひやってみたいと思います。これは可能でしょうか。可能だとしたら、どうやったらなれるでしょうか。
回答
日本のANIME業界で美術や作画の仕事をしている米国人は非常に稀です。かの業界で脚本家として働いている米国人の話は聞いたことがありません。あの世界で絵の仕事で食べていくのは外国人には難しいとなると、脚本家に至ってはおそらく不可能だと思います。
外国人による文学作品はたくさんANIMEになっていますが、そういう場合でもほとんど全てにおいて出版された作品からの翻案です。例外もあって、日本のスタジオが発案したのではなく海外からの委託の場合はまた別です。外国人脚本家にとって以上の業界状況はジレンマです。外国人による小説物語等がANIME化されたケースは過去にいくつもある一方で、外国人がANIMEの脚本家になるのは実はとても難しいわけです。
『宇宙の戦士』『ハウルの動く城』『ドラキュラ』、世界名作劇場シリーズ、『ウィッチブレイド』等の出自は小説、コミックス、文芸作品であり、国際的に知られるようになった結果ANIMEにも翻案された作品です。ということは、もし自分の作り上げた物語がANIMEになってほしいと願う米国人がいるときは、それを作品にして出版さえすればいいのです。その作品が評判になって売れれば、それを手がけたいと願う人が日本のANIME業界に現れるかもしれないし、あるいは米国の出版社か出資者が日本のスタジオにANIME化を薦めるかもしれません。
自作がANIMEになるのと、ANIMEの脚本を職業として手がけていくのとは別ごとです。自作がANIME化されたとしても、ANIME業界の人間になったとは言えません。ANIME脚本家とは、ANIMEのために脚本を練り話をこしらえる人間のことであり、監督以下のスタッフとしょっちゅう顔をあわせて働くものです。
あかほりさとるや小中千昭のように、何よりANIMEを活動の場とする脚本家もいますが、著名なANIME脚本家のかなり多くはアニメーターや監督も務めています。押井守、大地丙太郎、渡辺信一郎、今敏、高橋良輔、宮崎駿はANIMEオリジナルの脚本を手がけていますが(訳注1)、美術デザイン・設定や監督業も同時に行っています。ハリウッドでは脚本家が脚本を作ってスタジオに渡すやり方が基本ですが、日本のANIME界では必ずしもそうではないようです。
ANIMEファンには、必ず最高のTVシリーズや映画になると信じて物語を空想する人がたくさんいます。こうした脚本志望者の中にはそれだけの力を持つ方も実際にいるのでしょう。しかし、このことは忘れないで欲しいのですが、自分のアイディアでANIMEを作りたいと熱望するANIMEファンが日本には何万どころか下手をすると何百万人もいます。
それに、そういう人たちは既に日本で暮らしているだけでなく、日本やANIMEファンの間の最新動向に真っ先に触れられる上に日本語も話せる分、日本国外に暮らす人間よりも有利です。外国人では日本やその商世界にはすぐには溶け込めないし、外国人の企画では日本で浮いてしまいます。ANIMEスタジオで問われるのは効率性と敏速さであり、日本のANIME消費者の目に違和感なく馴染むような作品を作り上げる能力を備えた人間が揃ってこそのANIMEスタジオです。というわけで、外国人は従業員としては不適格なのです。
ANIME業界で働くのを夢見る方の意欲に水を差すつもりはないのですが、外国人がそういう職を得る可能性はどこまで現実的なのか、それをどうかわきまえて欲しいと思います。ANIME脚本家の道を順調に歩んでいるという外国人の話は聞いたことがないので、そういう離れ業がどこまで可能なのか私には分かりかねます。こういった仕事に就く最善手は、おそらく日本に実際に出向いて日本のANIMEスタジオの偉い人に会ってもらい、自分と自分の企画を直々に売り込んでみることです。
自分を過大評価している米国人が日本のANIMEスタジオに突撃しだすようになるのは私の本意ではないのですが、責任感があって強い決心を抱いた文筆業の人間が日本で仕事を得るつもりであれば、自分自身を直々に売り込む前に、夢を達成するまでの道のりについてしっかりと自覚してほしいと思います。当然のことですが日本語の能力は必須です。文学系に強いこと、脚本の技術を磨くことも必要です。日本語で試作し、自分自身の能力・資格を証明するものも加えれば、採用に値する能力と将来性を備えているとアピールする助けになるでしょう。(訳注2)
米国では物語、台本、脚本を世に出す機会がたくさんあります。なにしろコミックス、雑誌、小説、舞台劇、ビデオゲーム、TV、映画と、発表媒体が揃っています。自費出版という手もあるし、企画書や草稿を出版社、コミックス会社、ゲームデザインのスタジオ、映画やTVスタジオに送るという道もあります。日本でやっていく覚悟が固ければ、同じ野心を抱く日本の無数のライバル達を相手に勝ち残れるはずです。そうなると日本の競争相手に引けを取らないどころか勝る能力が問われます。少なくとも互角であることを示せないと、雇ってもらう見込みはありません。
日本のANIME業界には外国人の雇用に積極的な様子はなく、外国人ライターや絵描きを入れたがっている様子もありません。あの業界に入り込もうとする場合、自分自身を知ってもらうだけでなく自分の企画、能力が投資するに値するものであると先方にアピールするためにありとあらゆる努力が必要だと思います。
訳注1 厳密に言うと宮崎は脚本は省略して絵コンテから始める。なのに脚本ミヤザキと映画に断りを入れるのは、日本では日本脚本家連盟が脚本家の権利を強く保護しているからです。
訳注2 本気でアニメ脚本家になりたい方(日本語ネイティブ限定)には、「アニメスタイル」で連載中の首藤剛志のナイスな随筆がお勧め。
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コメント
以前アニメの脚本家はコネで意外と簡単になれるらしいと言う話を聞いた。
話は変わるが日常生活に困らない程度に日本語が話せるくらいでは
語彙も少なく接続詞なども正確に使えなくて厳しいのではないかと思う。
投稿: | 2006年12月 8日 (金) 02時43分
鉄コン筋クリートくらい?
投稿: | 2006年12月 8日 (金) 03時11分
外国人が日本風アニメを作る試みは
過去何回かあったような気がするけど
イロモノで終わってしまったのかな?
投稿: | 2006年12月 8日 (金) 03時11分
あえて外国人を雇う理由がないからな。
脚本家として天才で、なおかつ日本語ペラペラで
薄給でもOKな人じゃないと無理なんじゃないかな。
投稿: | 2006年12月 8日 (金) 04時22分
思うにふつーにハリウッド映画の脚本書いた方がてっとりばやいな
それで売れれば日本アニメに売り込むのも楽だろうし
投稿: | 2006年12月 8日 (金) 05時54分
無理という意見は百出すると思うので、来日10年(つまり非ネイティブ)で中原中也賞を受賞した詩人アーサー・ビナードを紹介。訳詩じゃなく、原文日本語。
こういう人もいることはいる。
「釣り上げては」
父はよく 小さいぼくを連れてきたものだ
ミシガン州 オーサブル川のほとり
この釣り小屋へ。
そして或るとき コーヒーカップも
ゴムの胴長も 折りたたみ式簡易ベッドもみな
父の形見となった。
カップというのは いつか欠ける。
古くなったゴムは いくらエポキシで修理しても
どこからか水が沁み入るようになり、
簡易ベッドのミシミシきしむ音も年々大きく
寝返りを打てば起こされてしまうほどに。
ものは少しずつ姿を消し 記憶も
いっしょに持ち去られて行くのか。
だが オーサブル川には
すばしこいのが残る
新しいナイロン製の胴長をはいて
ぼくが釣りに出ると 川上でも
川下でも ちらりと水面に現れて身をひるがえし
再び潜って 波紋をえがく--
食器棚や押し入れに
しまっておくものじゃない
記憶は ひんやりした流れの中に立って
糸を静かに投げ入れ 釣り上げては
流れの中へまた 放すがいい。
投稿: えこ | 2006年12月 8日 (金) 08時39分
もう日本を舞台にした作品は飽きたよ。
外国を舞台にした外人による脚本の作品があっても良いと思うよ。
日本人が作る外国を舞台にした作品には限界があるだろ。
投稿: | 2006年12月 8日 (金) 08時43分
白人と比べるまでもなく
日本民族は電灯も電話も蓄音機も発電所もテレビも核兵器も洗濯機も
電子レンジもパソコンもアニメもテレビゲームも自動車も飛行機もあれもこれも
「日本製最高!」といってるけど
自分で発明した物はないに等しいかそういう偉大な発明があっての二次的な工夫だけなんだよな
さすが文化大国日本、大和魂があれば竹やりで戦闘機を落とせる文化だけのことはある
投稿: IPアドレス:219.60.228.67 | 2006年12月 8日 (金) 09時13分
詩はひとりで作品として完結するものだからねえ。自分の語彙、知識の範囲で作れる。
脚本は他のスタッフと摺り合せてリクエストがあれば対応しないといけないのでよりハードルが高いでしょう。
投稿: | 2006年12月 8日 (金) 10時23分
小泉八雲ぐらい?
投稿: | 2006年12月 8日 (金) 11時03分
アニメの新人脚本家の仕事はカセットブックとか
アニラジのミニドラマとかだと聞きました。
新人脚本家は、用意された素材を
いかに料理するかという手腕が問われるのでしょうね。
投稿: ひろりん | 2006年12月 8日 (金) 12時27分
アメリカで出版した作品が評判になってアニメ化…ってのを待つよりは、「アニマックス大賞」にシナリオを投稿した方がマシだと思う。
投稿: | 2006年12月 8日 (金) 13時19分
鉄コン筋クリートは監督と脚本が外人じゃん。
「できない」って言い切っちゃうのはなんかさびしい。
投稿: | 2006年12月 8日 (金) 16時20分
>もう日本を舞台にした作品は飽きたよ。
外国を舞台にした外人による脚本の作品があっても良いと思うよ。
日本人が作る外国を舞台にした作品には限界があるだろ。
いい事を教えてやろう。
それは海外で流れてる作品はみんなそうだぞ。
あと、日本ほど無節操に舞台や人種を気にしない物語を
作れる環境(習慣・宗教など)は無いと思うんだが?
投稿: neko | 2006年12月 8日 (金) 19時39分
↑こいつはなーにをいってるんだろうな
投稿: | 2006年12月 8日 (金) 20時26分
小説家でいうとリービ英雄とかもいるよね
ただ、彼の場合は若いときに日本に滞在してた経験があるけれども
アニメの脚本とかよりも、文学のほうがかえってなりやすいんじゃないか?
ネイティブじゃない独特の感性があれば面白がってもらえるだろうし
投稿: | 2006年12月 8日 (金) 21時09分
何か子供電話相談室みたいな質問だね^^
外国人タレントが日本でうけるのはナゼか。
まるっきり日本人と同じ感性なら何も外人を使う必要はない。
日本人では得られない面白おかしいコメントをするから使う。
でも、アニメだとちょっとマズイ。
視聴者が日本人である訳だから、ある程度の"お約束"が暗黙の了解としてある。
そこまで理解できるのならならるかもしれないね。
投稿: U | 2006年12月 8日 (金) 21時57分
一番手っ取り早いのは、職業脚本家へ弟子入りすることじゃねの?
才能しだいではコネで仕事もらえるべさ?
投稿: Gりょn | 2006年12月 8日 (金) 23時00分
脚本家でなくて企画屋を目指せよ
マーケティング能力は必須だから
ジョンにあれこれ聞いてるようじゃ駄目
ともあれこっちに来て企画書沢山書いて突撃してみろ
アニメに限らず新鮮なコンテンツは世界中で渇望されてる
投稿: | 2006年12月 9日 (土) 01時28分
たぶん、この人がやりたいのは企画、原作、監督のやることあたりをイメージしてるんだとおもう。
アニメでは脚本の質の高さがヒットに結びつく…ようなことはあまりなくて、脚本家の裁量もそれほど大きくありません。
投稿: | 2006年12月 9日 (土) 08時36分
吉川惣司さんがマモーとボトムズで同じ話を
やってると気がついたときに衝撃的でしたね。
投稿: ひろりん | 2006年12月 9日 (土) 10時25分
英国人がそもそも日本のアニメを完璧に理解するのは難しい、英語では日本語を100%表現できない。
アニメやマンガがおもしろいのは日本語の表現力が豊富な故だとおもうよ
日本人が知らない英語の表現力もあると思うが、それでも日本の方が表現力豊富だとおもう。英語字幕アニメなんかみてると特に思う。
外人はアニメの表面上しか理解してなくて深くまでは理解しきれていない、音声日本語 英語字幕を好む外国人も多いらしいが、それは日本の声優の技術が高いからだろうな、あと日本語の表現力をフィーリングでつかんでるんだろう(あくまでフィーリングね(笑))
マンガ・アニメを好むコアな外国人ファンほど日本人以外のアニメやマンガを嫌うし、外国人が脚本家など
日本人どころか外人にまで何か違うと感じとられるかもしれないなw
投稿: | 2006年12月 9日 (土) 18時18分
不可能です。って言ってしまえばいいのに。
投稿: | 2006年12月 9日 (土) 18時37分
結論から言えば面白ければ問題ないってことよ
投稿: 名無し | 2006年12月 9日 (土) 21時31分
小学生は長文を書くなよw
投稿: | 2006年12月 9日 (土) 22時14分
ふむ。
昔落語ネタを振った身としては初代快楽亭ブラック師匠を出しときますか
宝くじで三億当てるぐらい難しいでしょうが努力次第で不可能じゃない…かも。
投稿: ニャンニャン丸 | 2006年12月10日 (日) 11時47分
>さすが文化大国日本、大和魂があれば竹やりで戦闘機を落とせる文化だけのことはある
何か、またチョンが沸いてるねww
このコピペもあきた。
投稿: | 2006年12月10日 (日) 20時10分
質問者は単に自分の妄想を具現化したいだけのような…。
投稿: | 2006年12月11日 (月) 02時12分
「自主制作」という手もあるんだがな……
投稿: ピッポ | 2006年12月14日 (木) 07時11分