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2006年9月20日 (水)

YouTubeがANIME市場に及ぼす影響について

質問

YouTubeの登場で、ANIMEの今とこれからにどんな影響がでると思いますか。料金なしでANIMEを全話まるごと観られるし、海賊版DVDを手に入れるよりずっとお手軽です。さまざまなANIME作品がたくさんの人の目に触れるのは良いとして、でも、料金支払いはなしです。全体的に見て、これはANIMEにとって良いことなのか悪いことなのか。

回答

ファンサブや海賊版DVDと同じく、YouTubeもまたANIME業界には脅威であると思います。でも、実際にどの程度の衝撃であったのかとなると、きちんと答えられる人はいないはずです。

例えば、ファンサブはANIME産業が確立する以前に既にあったものですし、この産業が爆発的に拡大したのと平行してファンサブも増殖を続けてきました。業界に入る利益のいくばくかをファンサブが奪ったという説は真にもっともなのですが、その一方で、ANIME人気と市場維持にファンサブがどれだけ貢献したのかも正確には算定されていないわけです。

YouTubeの台頭とともに、無料でANIMEが人目に触れる機会がうんと増えたことについても、ファンサブの例と同じで良い面、悪い面の両方があるわけです。その影響が今後どう広がっていくのかは今ひとつはっきりしない、いや、おそらく誰にも予想不能のはずです。

YouTubeは米国を拠点とする英語サイトであるにもかかわらず、利用者のおよそ三分の一は日本からだそうです。毎日の英語版であるデイリー・マイニチによると、日米それぞれのインターネット人口におけるYouTube利用者の割合を算出すると、日本のほうが米国を上回っているそうです。(訳注) 少なくとも今年の頭より日本のメディアは、YouTube上で日本の映像コンテンツが無断でどんどん配信されている現状をレポートしています。

NHK、テレビ朝日、フジテレビなどの大手TV局は、違法にアップされている自社番組を探し出してはYouTubeに削除通告を続けています。YouTube側は著作権侵害にあたるものは即座に削除していますが、アップされる映像コンテンツが大量なので、すべてに目を光らせることは事実上不可能になっています。

ANIMEがたくさんの人に見られるのは、ANIMEという趣味を広めるためには益であると思います。ANIMEを目にする機会が増えることで、また新しくファンが生まれるわけです。ですが、事実上無制限に見放題なのに視聴者からの見返りはなしとなると、こつこつ作品作りに力を注いでいる日本の作り手たちにとっては不公正であるし、ANIME産業の健全な発展の妨げにもなります。

YouTubeはANIMEファンにとっては非常にありがたいものです。あまり知られていない年代ものの作品でも試し観できるのは重宝です。米国では手に入らないANIMEでもYouTube経由でなんとかなるのだから。

例えば、ちょっと検索すれば、『魔法使いサリー』(’66年)、『男どアホウ甲子園』(’70年)、『ど根性ガエル』(’72年)、『俺は鉄平』(’77年)、『家なき子』(’77年)、『まんがはじめて物語』(’78年)が見つかります。いずれもわが国ではほぼ完全に無名な作品です。

こういう点においては、ジャパニーズ・アニメーションについてもっと詳しく知りたいと願っているファンにとっては非常に助かるサイトであると言えます。しかしながら、一話ぶん全てとか、シリーズ全話ぶんがアップされてしまうのは、正規版の売り上げに影響しかねません。

配給会社や大手TV局はYouTubeのような映像サイトには何が何でも反対してきます。映像コンテンツと権益を守るためにも先例を残しておかなくてはいけないわけです。私自身はというと、YouTubeがANIME配給にマイナス影響を及ぼす可能性は薄いと考えています。

あそこは映像再生にフラッシュFLV方式を使っていますが、あれだと映像はきれいではないし、利用者がコピーして後で見返すのも難しく、不便です。現実問題としてYouTubeは作品宣伝と試し見用には理想的なものなのですが、DVDのように高品質で持ち運び可能なメディアを有料で利用したほうがずっと良いとANIME視聴者の大多数は考えると思います。YouTube上でのANIMEの違法配信をなじるつもりも奨励するつもりも私にはありません。YouTubeでのANIME配信が正規版DVDの売り上げを大幅に減らす可能性がどれだけあるのかというと、それは薄いと言いたいのです。

公式DVDの代わりにYouTubeで済ませようと考えるANIMEファンはおそらくいません。むしろ、ファンの間ではYouTubeはANIME試し見の手段として受け止められている様子です。自社が権利を持つコンテンツを配給会社や大手TV局はYouTubeより外させてはいますが、あれは企業としての基本原則に副っての行為であって、実際に売り上げが減っているゆえの対抗策というわけではないと思います。

YouTubeは世界中のANIMEファンの間で、ANIME視聴の新たなやり方、かつANIMEファン開拓のための新手段として認知されています。ANIMEの違法配信については、その効果や倫理面について何十年も論争の元になってきました。YouTubeの台頭によってファンサブ等のアングラ配信の現状が変わったのかというと、その様子はありません。以前よりファンサブの視聴が楽になって広い層の目に触れるようになったという、それだけのことです。

YouTubeでのANIME配信の是非は、結局はファンサブを肯定するか否定するかという問題に還元されるのだと思います。

What Impact does YouTube Have on Anime?

訳注 同マイニチによると、日本が9.68%、米国が8.83%だという。

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コメント

試食と完食は違うだろ・・・
特典映像まで

投稿: ( ´・ω・`)_且~~ イカガ? | 2006年9月21日 (木) 07時03分

あの画で完食とは言えんだろ。
しかも、ファンサブでは一方的に外国人を悪者に出来ただろうけど
(実際は日本人でもファイル共有で違法に見てるヤツはいくらでもいる)
youtubeは上げてるのも見てるのも日本人の割合はかなり多いからな。

投稿: | 2006年9月21日 (木) 07時10分

OPとEDは削除しないでほしい。

投稿: お茶妖精 | 2006年9月21日 (木) 09時41分

すぐに高画質なサイトが来る予感

投稿: うーん | 2006年9月21日 (木) 10時00分

ようつべで満足する奴はDVDなどそもそも買わんと思われ

投稿: | 2006年9月21日 (木) 11時10分

しかしすでに、「放送している地区は少ないけどみんなYoutubeで見て人気です」というプロモーションを打っているという現実

投稿: えぽとろん | 2006年9月21日 (木) 12時11分

ようつべでアニメ一話全部とか見たことないわ
まぁ画質は最低だろうけど

投稿: 名無し | 2006年9月21日 (木) 13時26分

http://www.youtube.com/watch?v=EloJvMFtiKs

こういう用途が一番だと思うが。

投稿: | 2006年9月21日 (木) 14時28分

http://www.youtube.com/watch?v=aW-YvBW8Avs

これもだな。

投稿: | 2006年9月21日 (木) 14時29分

個人的には重宝してるんだよな。
うち東京だけどUHF入らないから見れないの多いし。

ブラックラグーンとかハルヒはようつべで見たよ。
画質は低いが内容知るだけなら十分だ。

まあ、どっかの個人がUP>配給側が映像サイトに反対>それを受け著作権に触れるものは削除

この無限ループは非効率だが、ある意味健全な形と言えなくも無い
どっかの個人を全て罰する事は難しいし、完全に著作権絡みの動画を消す事は出来ないしね。

各々が出来る範囲で出来る事をやって回っている現状は
日本人の好きな「なぁなぁ」な訳だ。

投稿: neko | 2006年9月21日 (木) 16時18分

確かに新しいファン獲得の宣伝効果は抜群だと思う。

投稿: | 2006年9月21日 (木) 16時19分

日本からのアクセスを規制するって噂も出てるくらい
利用者のマナーが悪いからな~

投稿: | 2006年9月21日 (木) 17時26分

日本でも有料でしか見れないもの
最近だとKANONプレリュードとか、
ガンダムSTARGAZERとかまで
UPされてるのはいかがなものかと、、、
私は金だして見たのでちょっと腹立たしい

投稿: kanata | 2006年9月21日 (木) 18時04分

田舎で最新のアニメなんて殆ど流れないから
youtubeはそれに利用してる

でもDVDで買うアニメって
一度は見て面白いから買う、ってのが普通じゃない?
値段も高いんだし
ある程度見てからじゃないと買えないわ

投稿:   | 2006年9月21日 (木) 18時06分

youtubeは画質悪いとしても
より高画質なstage6が本格化して
甘い管理をされたら
一体どうなってしまうでしょう

投稿: ui | 2006年9月21日 (木) 20時16分

youtubeは年末までにはなんとかするって話してるけど・・・
結果stage6やらが伸びるようなら意味ないよね。

とりあえず年末以降がひとつの山ってとこ?

投稿: もふもふ | 2006年9月21日 (木) 21時11分

自由とは一体なんでしょうか…。権利とは何でしょうか…。

投稿: | 2006年9月21日 (木) 23時35分

多分イタチごっこでしょうね。それとは別に、日本のISPはすでにトラフィックがギリギリとかぬかしていて、従量制の課金をしたがっているのでどうなる事やら。

投稿: U | 2006年9月21日 (木) 23時44分

いい具合にディスカッションが続いていますね。

投稿: Aha | 2006年9月22日 (金) 00時13分

まあファンサブに比べたら許容範囲内かな?

投稿: | 2006年9月22日 (金) 01時53分

YouTubeには助かってますね。正直、これでバカ高いDVDにお金を使わなくて済むのでありがたいです。レンタル店にわざわざ行くよりお手軽だから、そりゃあ人気出ますよね。

投稿: | 2006年9月22日 (金) 04時53分

アニメの放送状況は日本国内でも地方格差が凄まじくて、それをフォローするという意味でのyoutubeがある。しかし特典映像やOVAまでアップされるのは納得できない人もいるだろう。逆に無料で放送・配信された映像に関しては厳しく取り締まることもないのではないかとも考えられる。

投稿: | 2006年9月22日 (金) 08時37分

YouTubeのせいでアニメDVDを少し買うようになった。

投稿: 2 | 2006年9月22日 (金) 09時39分

まあね。
TVアニメに関しては、元々無料で垂れ流されたものだし。
ようつべで済ますような奴は、オンエア版見てDVDは買わない層だろうから、禁止にしても代わりにDVD買ったりはしないだろう。
反面本来購買する意欲のある層が、ようつべ見てDVD買うというのはありえる。
オンエアと同じでいい宣伝媒体にもなりうるって事だ。
もちろん著作権の管理上、オフィシャルが認めることは絶対にないけれど、デメリットばかりでないのは製作側も知っているんだろうな(一番強行に取り締まるのは「放送側」だろうけど)

投稿: | 2006年9月22日 (金) 10時18分

>デメリットばかりでないのは製作側も知っているんだろうな
>(一番強行に取り締まるのは「放送側」だろうけど)

まさにその通りで、例のスプーや加藤謝罪が即効で削除されたのに対して、
アニメは全話上げられてるのですら消されてない物がかなりあるのはそういうことだ。

投稿: | 2006年9月22日 (金) 21時13分

俺、アメリカに住んでいてまさか日本の最新アニメが見れるとは夢にも思っていなかった。

たぶんオウランホスト部のDVDは買うかもなぁ。それくらい面白かったし。

もしYoutubeがなかったら絶対そんなこと思わなかっただろうなぁ。

投稿: | 2006年9月23日 (土) 02時22分

私の場合ですが。
私はエヴァ以降アニメをほとんど見てなかったのですが、色んな所で目に付く涼宮ハルヒをyoutubeで見て以来アニメにはまってしまい、DVDも買うようになりまして・・・。

試し見には最適だと思うのですよ。私のような、学生の頃エヴァ熱中していたけれどその後アニメを見てないという人を呼び戻すには最適だと思います。気に入った作品のDVD買う経済力くらいは十分ありますし。レンタルビデオ屋に行っても、大人にとってはAV借りるよりアニメ借りる方が恥ずかしかったりしますから。

只、テレビ放送で見ようという気だけは(youtubeに比べて面倒すぎて)確実に無くなりましたが。

投稿: | 2006年9月23日 (土) 14時23分

俺は鉄「兵」ですね

投稿: Aha | 2006年9月23日 (土) 14時30分

試し観ってある意味買わなくていいアニメを切り捨てていく作業でもあるわけで、YouTubeの宣伝効果の恩恵を受けられる高レベルアニメはいいけど、犠牲になった糞アニメ・凡アニメはそれで納得いくのか、という問題は残りそうだけどなあ。いいものが売れて、糞なものが淘汰されるのは自然の流れだと思うけれど、YouTubeは明らかに他人の手による、頼んでいない人工的な流れであるわけで、その辺がテレビ放送とは趣が違うよなあと。YouTubeを観て買うのを「やめた」アニメに対して、「糞なのが悪い」とはっきり言い切ってしまっていいのかとか、「アニメ全体の為には仕方の無い犠牲」と捉えてしまっていいのかとか、そういう倫理的な部分もひっくるめ、色々考えてしまいます。

まあ私のようなただの一般消費者には助かるんですけどねw。YouTube。

投稿: 匿名希望 | 2006年9月23日 (土) 16時42分

ようつべでCMも流せばいいのに

投稿: | 2006年9月24日 (日) 11時05分

>ようつべでCMも流せばいいのに

同意。地域格差を解消しきれないテレビ放送には限界がある。
番組もCMも丸ごとインターネットに移行すればよいのだ。
他人が勝手にやるから問題になるんだよ。

投稿: | 2006年9月24日 (日) 18時56分

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