作画監督や原画家というのは、具体的にはどういう仕事をしているのですか
質問
先日のオタコン(Anime Expo に並ぶOTAKUの祭典。メリーランド州都ボルチモアで、今年は8/4-6にかけて開催 - 訳者)の招待者名簿を眺めていて気がついたのですが、いくつかの役職がよく分からないでいます。例えばチーフ・アニメーター、キー・アニメーター、プロデューサーという役職はANIMEの制作において具体的にはどういう役割を果たしているのでしょうか。どういう仕事をしていて、作品にどう関わっているのですか。SEIYUU、監督、キャラクター・デザイナーらはどういう仕事をしているのかすぐに分かりますが、上に挙げた役職の方たちもこの人たちと同じくらい重要なポジションなのですか。
回答
チーフ・アニメーション・ディレクター(作画監督)の仕事は、ANIMEの原画の監修を行うことです。監督/演出の仕事は、作画作業の統括、声優選び、アフレコ、音楽の選択、脚本の確認、編集、その他に目をくばりながら、作品を仕上げて世に送るまでを管理します。原画家が描きあげてくる絵を、監督/演出がじきじきに一枚一枚目を通していくのは時間的に不可能なので、予定通りに原画があがっているか、指示通りの絵になっているのかを確認する作業は作画監督が代わりに行っているわけです。シリーズ・ディレクター(総監督)は、企画より作品放映・発売までのすべての過程を統括します。作画監督が目を通すのは実際の原画作業についてです。(訳注1)
ANIMEは手描きによる何千枚もの絵で出来上がっています。一人ですべての原画・動画を描くのは労力がかかりすぎる上に時間的にも不可能なので、実際の作画作業は複数の人間に分担されます。キー・アニメーター(原画家)の仕事は、あるシーンの全動画のうちの、例えば最初と最後の絵を描きます。動画家は、原画(キー・アニメーション)と原画の間を埋める絵を何枚も描きます。例えば、原画家がある人物の絵を描くとします。両腕が下がっている絵、両腕が上がっている絵が二枚描かれると、次は動画家(普通、新人や格下のアニメーター)の出番です。垂れていた両腕が上がるまでの過程を一枚一枚描いていくわけです。(訳注2)
プロデューサーの役割は、なによりANIMEの制作資金を集めることとされますが、実際にはもっと深いところにまで影響力を及ぼしてきます。出資者と制作チームのあいだを取り持ち、調整するのはこの役職です。番組に制作費を出してくれる企業を探して説得するのがプロデューサーの仕事です。すなわち、監督/演出が予定を守り、制作予算を守るよう管理する責任者というわけです。出資者からの要望と、監督の意志とをうまく折り合わせるのも仕事です。プロデューサーは絵を描くわけではなく、制作現場で直接に作業に関わるわけでもないので、制作工程においてはあまり目立つことがないのですが、ANIME制作を請け負う、なくてはならない役職です。
Exactly What Do Certain Anime Production Staff Members Do?
訳注1 作画監督という役職は実は日本で発明された。(英語ではAnimation Supervisorと紹介されることが多い。) 東映動画制作の『わんぱく王子の大蛇退治』(’63年公開)がおそらく最初である。マッドハウスの公式サイトに、作画監督についての分かり易い解説がある。
訳注2 作画監督は動画には普通目を通さない。それは動画チェッカーの仕事である。原画の絵はそのまま撮影にまわされることはなくて、動画によってclean up(清書)されるのが普通。それから動画家は英語ではbetween animator とかin-betweenerと呼ばれる。
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コメント
ヤシガニとかムサシGUN道はどこが機能異常を起こした結果なんでしょう?
投稿: お茶妖精 | 2006年8月10日 (木) 17時38分
連続更新キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
投稿: | 2006年8月10日 (木) 22時45分
>>米1
短期的には動画(原画も……)
総合的にはプロデューサー(金をあつめてこれなかった)
投稿: | 2006年8月11日 (金) 00時38分
ときおりキャラクターの造形が異常をきたしてるシーンがあったりしますよね
あまり視聴者を驚かさないでほしいものです
投稿: Iruka | 2006年8月11日 (金) 17時45分