先日再掲載した「ファンサブ撲滅のために今こそANIME全世界同時「無料」配信を行うべきでは?」に日本から質問状を送ったことがあります。
① ファンサブをとんでもなく大量に供給しているのはほかならぬ日本であり、責められるべきは日本だ、とのことですが、間違った理屈です。ジャパニーズ・アニメーションがこの国から海外に違法アップロード・配信されているのなら、それは日本の国内問題なのでしょうが、実際にファンサブを制作しているのは日本「国外」のOTAKU達なのにどうしてそのことには触れないのでしょうか。非はファンサブを作っている連中にこそ帰すべきです。
② ANIMEファンサブが著しく増えたのは日本側が映像コンテンツの海賊行為をやめさせる努力を怠ってきたからだ、とありますが、違法アップロードは世界各国で起きている現象です。日本「だけ」が取り締まりに甘いとどうして断言できるのですか。(ちなみに日本政府は映像コンテンツの海賊配信を始めとする著作権の侵害行為への規制と摘発を強めつつあります) ANIMEの違法アップロードの多くが日本国内で行われているのは本当だとしても、それはジャパニーズ・アニメーションがもともとメイド・イン・ジャパンだからです。デジサブの元画像、いわゆるRAWの供給源は主にWinnyを始めとする個人用パソコン・ソフトです。YouTubeやニコニコ動画ではありません。つまり、始めからファンサブ目的で供給されているわけです。ANIMEの違法配信への需要は日本国外からであって、それでRAWの供給それにファンサブ作成行為が止まらなくなったのです。RAWが手に入るからファンサブが増えたという説は成り立ちません。ちなみにファンサブは’80年代にまで遡るとか。インターネットの普及よりずっと前の話です。
③ 日本国外のANIMEファンは最新番組を合法的に視聴できないのに日本の視聴者はTVで無料視聴できるのは不公平だとありますが、マニア向けのANIMEの大半は東京を始めとする大都市とその近辺でしか放映されていないし、されても放映時間は午前深夜、そしてCM付きです。それから無料視聴できないANIMEも少なくありません。評判の高い『電脳コイル』もそうでした。
④ 外国のANIMEファンが最新作をお試し視聴できるような合法的な配信サーヴィスを日本側が作るべきだ、とあります。しかし、複数の外国語字幕をつけて全てのANIME番組を日本国内での放映と同時に配信しろというのは不可能です。(ハリウッドでもそんな企みは実行不能) 仮にごく安い料金でお試し視聴ができるANIME配信サーヴィスが世界に行き渡ったとしても、視聴者は結局無料の(そして違法な)配信に流れてしまうはずです。
⑤ Gyaoを始めとする配信サーヴィスが日本国内でしか視聴できないのはなぜか。それは、配信サーヴィスが日本国内での収益で投資分を回収しなくてはいけないからです。市場状況が異なる外国でもANIMEを無料配信せよというのは非現実的です。それこそRAWの供給源にされるのがオチです。
問題のANNの公開書簡ですが、違法のはずのファンサブ配信の恩恵を永久に捨てたくない、と言っているように聞こえます。(自分達の手前勝手さこそが米国ANIME界を衰退させていると分かっているのに) そのくせ遥か海の向こうの日本から非難を受けるのは御免だというわけです。だけどそんなのは無い物ねだりです。ANIMEはそもそも日本国内向けに作られている商品だという基本を忘れていませんか。ジョン、あの公開書簡(それにあなたの御説)は、米国ANIME市場はもはや自己浄化の力も明るい明日もなくしてしまった、と日本のANIME関係者に納得させて終わってしまうだけではないでしょうか。つまり、あなたが先日のAskJohnで結論付けたように、米国市場が日本から見限られてしまう日がやって来るかもしれないわけです。以上、ご返事いただければありがたく存じます。
以下はジョンの回答です。AskJohn内ではなくフォーラムのなかでの答です。(AJ内での返答は拒否された)
2007年12月の内容です。あれから一年半。果たしてジョンの反論が今どこまで有効なのか、皆さんもどうかご堪能ください。
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